資料:昭和40年〜42年。世界救世教上納リスト

このデータは、かの三好顧問著作「世界救世教の実態」に記載されていた、昭和40年〜42年の世界救世教教会別上納金リストです。

一応、秀明教会は教会の中ではトップですが、離脱の神意で聞いたようにダントツというほどのものではなかったようです。

ちなみに、「大浄教会」=川合氏の教会、「神聖教会」=離脱劇に出てくる中村氏の教会です。

秀明会の献金、2/3 はどこに?

この表の重要点は、「北海道」「四国」「九州」といった「地区制」の信者数は、それぞれ秀明教会の信者数とほぼ同等ですが、「経常収入(献金額)」が秀明教会の約3倍を示しています。

これは、同じ信者数から集められ、本部に届いた献金額が、秀明教会は地区制教区の1/3しかないという意味です。残り2/3は、一体どこにいってしまったんでしょうね。

三好氏は、教会制度下において、秀明教会を含む各教会は、信者からの献金を途中で抜き、すべてあげてはいなかった問題(財務の不透明さ、献金の私物化)があったことを、同著で指摘していました。

離脱教団が離脱した理由が、「自分の財産(信者の献金の半分程度のこと)を守るため」と批判されるのはこのためです。

離脱の神意で、唯一正しい信仰をしていたと教える秀明教会も、献金額の総額こそトップレベルではありましたが、その財務の不透明さ(信者一人あたりの献金額の少なさ=お金を抜いている可能性)においては、二位、三位の教会 (離脱の神意の悪役である、川合氏、中村氏の教会) とまったく同じであったということがこの表から読み取れます。

もし秀明教会が、離脱の神意で説くとおり、誠で純粋な献金奉仕をしていたというならば、地区制の献金額と同じか、それに近い金額が上納されていなければいけないはずなのです。

信者一人当たりの献金額

次は、「信者一人当たりの献金額」という視点で解説してみましょう。

例えば、昭和42年度の純収入(月平均)を、信者数(月平均)で割ると、次の結果になります。

昭和42年度

信者数
(月平均)
純 献金額
(月平均)
信者一人あたりの
平均純献金額(月平均)
北海道地区 18,137 98,180,443 5,413
四国地区 17,357 79,647,344 4,589
九州地区 16,158 80,175,983 4,962
秀明教会 15,685 27,854,430 1,776
神聖教会(中村氏) 15,215 31,471,024 2,068
大浄教会(川合氏) 8,750 15,314,266 1,750

諸経費もろもろを引いた後の、信者さん一人あたりの献上額(本部に届いた金額)が、教会制と地区制で大きな違いが出ています。地区制では一人あたり4,000円〜5,000円であるに対し、教会制度下では一人当たり月2,000円程度で約半額以下です。

現場の信者さん一人一人の献上額が教会ごとにそんな差があるはずが無い(どこの教会でも平均すれば同じくらいの金額になるはず。)ので、この表は、教会制度下での使途不明金がいかに多かったか?ということを表しています。

離脱の神意で、私達は、秀明教会だけが他の教会と比べて、真面目に信仰をし、一切の不正を行わなかった特別優秀な教会、と学んできました。しかし、必ずしもそういうわけではなかったという事がこの表からわかります。つまり、献金に関しては他の教会(離脱の神意の悪役である、川合氏、中村氏の教会)と、同じ考え方であったということです。

本当なら秀明教会でも、信者一人あたりの平均純献金額は、地区制の信者さんと同様、月4,000円〜5,000円にならなくてはいけなかったはずなのです。

もし離脱の神意で学んだとおり、秀明教会だけが特別だったというのならば、たとえ他の教会が信者一人あたり2,000円程度の上納でも、正しい信仰を貫き通しているはずの秀明教会だけは、正直に一人4000円以上の上納を維持していなければいけなかったのです。

[戻る]