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夜の終り近づけり汝ら悔い改めよ


   大聖キリストの言った「世の終り近づけり汝ら悔い改めよ」とまた一面 「天国は近づけり汝ら悔い改めよ」とのこの二つの警告は、この意味を本当 に説いたものは未だ曽てなかったようである。勿論時期至らなかったため でもあるが、私が常に言うところの今日までは夜の世界であったからで、 それが時期いよいよ来たって夜の世界はここに終焉を告げ、昼の世界に転 換する事となったという意味とよく合致している事である。即ち「世の終 り」とは「夜の終り」であり、天国とは昼の世界を言うのである。即ち今 日までの苦悩に満ちた暗黒世界は夜の表徴であり、昼の世界とは光明遍く 罪悪も苦悩も打ち断たれた歓喜の世界である。この説明を聞いて納得のゆ くものは、勿論信仰心を有する人であり、信仰心の全然ない唯物主義者は これだけでは分り得ないであろうから、彼らをも分らせるべくこの夜昼転 換の真相をここに書くのである。

   抑々夜昼転換の順序であるが、これは私の常に言う如く目に見えぬ幽幻 界から始まって、それが霊界に移写し、それがまた現界に移写するのであ る。ここで最初の転換である幽幻界とは三次元の世界でこの時が西暦一八 八一年で、次の霊界即ち二次元の転換が一九三一年であり、次の現界の転 換こそ今や目睫に迫りつつある一大危機の開始である。一言にして言えば 世界は今や黎明の寸前にあり、正に東天に太陽が昇らんとしている時であ る。とすれば現在の霊界は科学的にみて如何なる状態にあるかを説明して みよう。

   いうまでもなく霊界においては、夜の期間中は水素が主で火素が従であ ったものが、昼の世界にはいるやその反対に火素が主で水素が従となるの である。即ち暗が明に変わるのである。それだけなら別段心配する事はな いが、実はこれによって空前の大変化が起こるのである。というのは未だ 曽て経験にないほどの破壊と創造が行なわれる。即ち霊界においては濁が 清となり、そのまま現界に移写されるから、現界は如何に大いなる変異を 起こすか想像に余りある。勿論霊界に火素が増える結果として、浄化力発 生と共に時の経過に正比例して漸次強化されるのである、その現われとし て善悪正邪は明らかとなり、全人類に浄化が行なわれる。もともと人間の 病気とは火素による浄化作用であるから、体内に汚濁を多量に保有してい る者ほど強烈なる浄化が行なわれるのは当然である。しかし今日までの病 気なるものは、浄化が至極緩慢にきたので生命の危険にまでは及ぼさなか ったが、最後の世の病気は頗る急激なる大浄化であるから、極めて迅速な 経過をとる。例えば頭痛、咳喇、下痢等二つか三つぐらいの症状なれば生 命が脅かされるまでには至らないが、これが七つも八つも一度に発生する とすれば、とうてい堪えられるものではない。この場合医師に診せるも全 然病原が分らないから急速の死は免れないのである。

   何と恐るべきではないか。かような大浄化が人類を襲う結果一大恐怖時 代が出現し、滅ぶ者数知れずという事も想像され得るのである。この事に 対してもキリストは最後の審判の言葉をもって一大警告を発せられている。 ただ今日までこの審判の真相と時期が判然と分らなかったので、人類は真 の自覚を得られなかったのである。然るにいよいよ時の迫った今、神は私 をしてここに一大警告を与えるべく、具体的に書かしめ給うたのである。 以上の意味において、大審判が今や全人類の頭上に蔽い被さらんとするこ の秋、一人でも多くの人間を救い給うのが神の大愛である以上、大審判の 執行者であり、人間の生命を握られ給うのであるから、神のみ手に縋って 罪を赦されるより外にこの難関を切り抜ける方法は絶対ないのである。即 ち人類が負える罪の重荷を神のみ手によって取り除かれ浄められる以外救 われる道はないからである。

   私はこの最後の救いの執行者として、神の委任のままに責任を遂行すべ くここに一大警鐘を鳴らすのである以上、耳を塞ぎ聞くを欲せざる人は自 ら滅びの運命を選ぶ人と言うより外に言葉はない。いよいよの時になって 悔い改むるも、もはや取り返しのつかない事を警告して筆をおくのであ る。

昭和24年(1949年)12月31日
「光」42号     『岡田茂吉全集』著述篇第七巻 p.602
『聖教書』 p.240


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